尻の臭い親父

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総尻穴数:

40代の父の尻

父は体がでかく、声もでかく、冗談が好きな明るい性格だ。
一方で、非常に利己的で、尊大で、わがままな性格だ。
家族サービスが好きなお父さんに見えて、自分がしたいことや行きたい場所が必ず決まっている。
何か一つでも物申せば、とたんに怒り出して非情な男に変わる。
優しいようで怖い、大人のくせにガキのように感情を制御できない父。
常に優位に立ちたい、家族で一番強くありたい、何より勝つことが大好きな父。
そんな父に俺がどうしても勝てないものがあった。
それが、尻の臭さだ。
 
父の臭いトランクスを抜き取るようになってからは、父の尻の穴から移った臭みと苦みが病みつきになった。
40代後半の父の臭いトランクスは、10代後半の俺の性癖をぐちゃぐちゃに狂わせた。
大の男がこんなに尻を臭くするなんて。
若い頃は背筋力が200kg以上あったなどと自慢してくる父。その頃から尻が臭かったのだろう。
座った場所もいちいちウンコ臭い。ズボンやパジャマの後ろ側もウンコ臭い。
それらと比べながら、トランクスを嗅ぐ。
でかいパンツを頭に被り尻穴の匂いに鼻を押しつけながら、または広げて尻穴の匂いを手で鼻に押しつけながら。
洗面所で、自分の寝床で、父の居ないベッドの中で。
父の尻の匂いでセンズリを繰り返した。
後ろ側の裏地の、玉袋の裏が当たる逆T字の縫い目から、尻を包む広い布の中央部分までが強烈に臭い。
だいたい縦に5cm、横に3cmといった楕円形の範囲が最も臭い。
まさしく父の洗ってない尻穴が密着する場所だ。
家の便所は和式の汲み取りで、紙も1枚ずつの束になっていた。
体のでかい父は、しゃがむとでかい尻がどんと突き出される格好になるだろう。
その状態で紙をつかんだ手を後ろに回して尻を拭くのは、息子が想像するよりずっと難しいのかもしれない。
おまけに、父は大食らい。
扉を開けっぱなしの便所からは頻繁に、びちびちびちっ、という柔らかい音が聞こえ、直後に馬でも糞したかのような軟便の動物的な激臭が辺りいっぱいに広がる。
母も、父は腸が弱いのでパンツがよく汚れると、俺にこっそり聞かせてくれた。
おそらく、座った場所が臭くなることも知っていたはずで、父の尻の匂いがすっかり染みついた運転席に座り、車も走らせていた。
兄も、父の座った場所が臭いことをちゃんと知っていた。
それでも、家族だから、尻の臭い父をみんなが受け入れていた。
俺に至っては、父の不潔なデカ尻に舌を突っ込みたかった。指を突っ込みたくて仕方なかった。
ウォシュレットで洗うことも決して許されず、不器用な父の手だけが苦労しながら拭く尻穴は、努力むなしく激烈にウンコ臭い。
自分の不器用な尻拭きに実の息子が気づき、その臭さに夢中だとは、お父さんとしてどう思うだろうか…。
 
トランクスには尻だけでなく、小便臭いチンポと、男臭い玉袋の匂いもする。
特に、小便はかなり大量に付いていることを後で知った。
初めて嗅いだときは、たまたま小便汚れが少なかっただけなのだ。
つーんと黄色い小便臭と、ぷーんと茶色い大便臭。その間に、むわっと男の玉袋臭。
尻のほうは、ギンナンのようなぷわーんとした臭さのときもあれば、スルメのようなくわーんとした臭さのときもあり、舌に広がる苦みも微妙な変化を見せる。
くわーんのほうが少しえぐい苦み、ぷわーんはまさしくウンコらしい苦みだ。
真ん中は玉袋が発する大人の男の力強い匂いなのに、前はガキみたいに強烈に小便臭く、後ろはガキ以上に激烈に大便臭い。
父の性格をそのまま表しているかのようなトランクスの激しい汚れ方に、俺はどうしてもどうしても勝てなかった…。

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【読者の皆様へ】 (2023年12月)
いつも「尻の臭い親父」の小説を閲覧してくださりありがとうございます。
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