尻の臭い親父

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総尻穴数:

羽倉盛り#18

大小便と精液の匂いがこもる一室での狂った宴は、店長の羽倉慶次シェフの失神というクライマックスで一応の幕を閉じた。
気づけば3時間近く給仕係をさせていただいたけど、結局俺がお客様からおいしい思いを、いや、禁断の経験をさせてもらったようなものだった。
ほんとに中身の濃い、苦い、臭い時間だったなあ。
「今夜は素晴らしい羽倉盛りコースだったわ。感激よ。あなた、そのうちドSの才能を開花させることになると思うは。予言してあげる。」
鈴木さんがきらきらの上機嫌で俺に話しかける。
その裏で忍者顔負けの手早さで責め道具類の片付けをしている柏木さんをちょっと気にしながら、俺は礼儀正しく頭を下げた。
「本日はありがとうございました。至らない点ばかりだったかと思いますが、鈴木さんに喜んでいただけて…。」
「ふふふ、春実さんでいいわよ。また遊びましょうね、優くん♪」
チューこそされなかったが、間近で流し目に撫でられて俺の頬が熱くなった。と、いきなり後ろからどんと肩をたたかれた。
「お前は糞が好きのようだな。今度、俺が懇意にしているちゃんこ屋に連れていってやろう。大阪で1泊2日の小旅行だ。」
「あら、金剛力士に会わせる気なの?東郷さんの出すウンコ鍋コースは確かにものすごい迫力よ。羽倉くんとは全然違った体験ができると思うは。」
「それまでこのキザな失神シェフの糞の味に慣れておけ。なにしろ、肉味噌ちゃんこは大量だからな。」
「ちょっと!キザなシェフって言い方はないんじゃない?羽倉くんは私のカッコいいワンちゃんなの。優くん、田山さんの大型犬にがぶっと噛まれないように気をつけてね。」
「ふん。ブルドッグは噛みつかないものだ。あんたのグレイハウンドの下痢糞も絶品だったよ。まだ若いから種もびゅんびゅん飛ばすし、いい泣き声だったな。」
あの…お二人とも、大の男を犬扱い前提で普通に会話してるのが怖いんですけど。
「じゃあまたね。羽倉くんには“ちょっと弾んどく”って伝えておいて。それで分かるはずだから。
そうそう、きったないホワイトブリーフも私のコレクションに加えておくって言ってあげるといいわ。恥ずかしがるわよ?」
「分かりました。ありがとうございます、えっと…春実さん。」
鈴木さんは「うふふふ。」と妖艶な含み笑いを残すと、田山さんと自分の飼い犬(?)についてあれこれと楽しそうにやり合いながら出口へ向かった。
「じゃあねえ。羽倉シェフのチンポコジュースはもらっていくよ〜。」
三谷さんが手提げ袋をぱんぱんにして俺の横をすり抜けていく。
袋には、いつの間にバケツから汲み出したのか、透明なドリンクパック2つ分に黄色いオシッコが満タンに入っている。
2lくらいはありそうだ。羽倉さん、めちゃくちゃ大量に放尿したんだ…。
持ち帰った中年のオシッコを三谷さんがどう使うのか、俺なんかには想像も付かない。
そして最後に、荷物をまとめた柏木さんがやっと部屋から出てきた。
手には田山さんがウンコをすくっていたスプーンが握られていて、もちろんそこにはあの黒い軟便がどっさり盛られてあった。
俺の前まで来ると、柏木さんはにやっと笑ってスプーンを口に入れた。鼻の曲がる強烈な匂いが一気に立ち上る。
「…うん、確かに人間の食べカスとは思えない苦さだ。君のシェフはいい排泄物を作るね。」
顔色一つ変えずに、くちゃくちゃとチョコでも食べるような軽い顎の動きで激臭の軟便を飲み込んだ。
この人、いったい何者なんだ…。思わず見入ってしまった。
はい、とスプーンを返されたところで外川さんが走ってきた。室内の異臭が廊下にまで広がっているんだろう。
「シェフは?」
「今は寝てます。大丈夫です。食器は後で持っていきます。」
外川さんはほっと安心したようだ。柏木さんの荷物を見て、恭しく引き取った。
「出口までご案内いたします。」
それから俺に「食器は便所に入れろ。俺が洗っとく。お前、よくやったな。」と耳打ちして、柏木さんの少し前を歩き始めた。
とりあえず、賓客のお見送りは外川さんがしてくれる。俺は手の中のスプーンに目を落とした。
先のほうに黒いウンコが1cmくらい残ってる。いや、残してあるんだ、わざと…。
誰も見てない廊下で、俺はそのスプーンを静かに頬張った。
「うぶえっ!!」
く、くっせえ!くせえ!激まず、激苦。
なんてくっせえウンコだ、羽倉さん!きっと、まじめに黙ってひたすら我慢してたんだろうなあ。
だとしても臭すぎ。親父のウンコ、粘っこくてしつこくてまずすぎる。
カッコよさとのあまりのギャップに幻滅しながら、不覚にもぐんぐんとチンポが硬くなってしまった。柏木さん、感謝します。
 
「優。ありがとな。」
ドアを閉めた後ろで弱々しい声がした。
料理台に近づくと、羽倉さんは意識を取り戻していた。完全にひっくり返っていた白目が今は薄目を開いて俺を見上げている。
すらりとした筋肉質の体は、改めて見るとひどい有様だ。シルク色の肌はとにかく汚物にまみれている。ほんと、食い散らかされた跡って感じ。
「羽倉さん。無理しないで。横になっててください。」
「換気扇を回したほうがいい。食器はトイレに運んでおけば健が処理してくれる。」
優しい声だ。さすがに元気はないけど、いつもの冷静な羽倉さんだ。俺はうなずいて、指示どおりにした。
ついさっきまで狂乱の渦にあった部屋も今は俺と羽倉さんだけだ。
全裸で大股開きのシェフが居る。54歳の男の恥部が、見るともなしに見えてしまう。
太いチンポ、赤紫の亀頭。体液でぐっしょりとしおれた陰毛、だらーんと垂れ下がった大きな玉袋。
筋肉質の白いケツ、下痢がべっとりこびりついてるケツの割れ目、緩んで奥の粘膜までぽっかり開いてるケツの穴。
「…いつ頃から起きてたんですか?」
俺はなんとなく居づらくて話を振った。
「お前が大阪でちゃんこをご馳走になる話は聞こえてたよ。」
「まだ決まったわけじゃ…。」
「行ってこいよ。絶対面白いって。優は完璧に気に入られちゃったな。春実さんがあんなにはしゃいで帰るのはずいぶん久しぶりだよ。」
これって褒められてるってことでいいのかな?少なくとも、この状況で流しミートパスタの話は伏せておかなくちゃ。
反応に困っていると、羽倉さんが近くに来いと言うようにゆっくりと手招きした。うわ、プールみたいにすげえ精子の匂いがする。
「気持ちよかったよ。言うまでもないけれど、春実さんやほかのお客様に喜んでいただくのが俺たち料理人の重要な務めだ。
でもな、それを置いて今日はほんとに気持ちいい思いをさせてもらったよ。
ここだけの話、お前にケツを責められたときが最高に気持ちよかった。優をテーブルスタッフに当てて正解だった。
優にがっつり責めてもらって俺は狂っちゃうぐらいすげえ気持ちよかったんだ。そのことを何より先に言いたかったんだよ。ありがとう。」
何も言えない。言いたくない。
柔らかい照明の下で、羽倉さんの精液まみれの顔を見下ろした。
ラテン系の甘いマスクに薄い唇。こちらを見つめる瞳は焦点が定まり、普段の陽気な色を取り戻しつつある。
やっぱ俺の脳内、最低だ。こんなうれしすぎるときに限って、嬌声を張り上げて狂い泣く情けない男の姿ばかり出てきてしまう。
無様な痴態をさらして何度もいきまくった羽倉さん。やってくれえ!と俺に懇願して、腰を振り立てていた羽倉さん。
思い出すほどたまらなく愛おしくて、本能が抑えられない。
どうか拒まないでください…。
俺はうっすらと目に涙を溜めたまま、ずっと尊敬してきた羽倉シェフの唇に優しく優しく唇を重ねた。
 
(完)

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