ロマンスグレーの敗戦#9
- 2024/02/29
- カテゴリ:ロマンスグレーの敗戦
ぶしゃっ!じゃあぁぁっ!じゅばあぁぁっ!
まずは色の薄い汁がピンク色の肛門から勢いよく吹き出してシートを汚した。
色が薄いといっても匂いはきつい。いきなりつーんと下痢臭くなった。
「ほんとに出しますよ?うぅぅっ、出しますよ?」
俺は返事の代わりにぷっくりと突き出た鶴田の肛門を指でぬるぬるとなぞった。その肛門にぐっと力がこもる。鶴田が自力での排便を決心した証拠だ。
ぶしゃあぁぁぁぁ!ぶじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅ!
「うはあぁぁぁぁ…。」
屁とともに、鉄砲魚のように口を尖らせた肛門が2発の下痢水をシートに命中させた。今度はさっきより色が茶色だ。匂いもさらに下痢臭い。
そろそろ奔流が来るぞ。しゃがみ込んだ鶴田の引き締まった白い尻を俺は期待の眼差しで見つめた。
うんうんとうなっていた紳士がついに俺の期待に応えて両足の位置を控えめに調整し、肛門をぐぐぐっと盛り上がらせた。
べびびびびびびび!ぶじゅじゅぶじゅじゅぶじゅじゅぶじゅじゅびちびちびちべちゃべちゃべちゃべちゃ!
びぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅ!ぐぶりゅぐぶりゅぐぶりゅぐぶりゅみちみちみちぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅ!
ぶいぃぃぃぃぃぃ!びちびちびちびちぼぶりゅりゅぼぶりゅりゅぼぶりゅりゅぼぶりゅりゅべちゃべちゃべちゃべちゃ!
「ううっ、恥ずかしい…。」
そりゃ、これだけ下品な音で下痢便ぶちまいたら誰だって恥ずかしいっつうの。でも、鶴田くんの場合は根っからの上品な紳士だから、人前でする下痢便はよけいに恥ずかしいんだろう。
顔を見てやると既に耳まで真っ赤にしてほっぺたをぽかぽかに火照らせている。小犬のようにつぶらな両目は固く閉じられ、この恥辱を必死で耐えようとしている姿がなんともけなげだ。
事務室の中が強烈なウンコの匂いでいっぱいになる。シートに広がる茶色の大地に棒状の軟便が転がっている。まだまだ硬いのも出てくるかもな。
下剤特有のミルクっぽい排泄臭と鋭い下痢便臭。嗅がされるこっちの腹まで痛くなっちまいそうだ。実際に腹痛に苦しんでいるのは鶴田くんだが。
「まだ出るか?」
俺の問いに紳士が苦痛に満ちた顔を向けて答える。
「まだ出ます。まだまだ出ます。全部出したらここの床を汚してしまいます。トイレでさせてくださいませんでしょうか…。」
かわいい目しやがるなあ。だから虐めたくなっちまうんだよ!
「シートを敷いてあるから大丈夫だ。トイレは貸せない。ここで全部出してくれ。俺は鶴田の下痢便が見たいんだよ。」
要求を拒まれ悲しげな顔の紳士。かわいすぎるぜ。
「分かりました。ほんとに全部出しますよ?駅員さんは見たいとおっしゃるけど、臭すぎて幻滅してしまうんじゃないですか?」
「もう充分くせえよ!いいから俺の前でウンコしろ!最後まで見ててやるし、後片付けもしてやるから。」
鶴田は深くうなずいて顔を前に向けた。少し息を整えている。俺が下痢でべっとりと濡れた肛門を指で撫でると、うんっと親父が力んで、ぶしゃあぁぁっ、と指に熱い下痢汁が吹き出された。指がマジで下痢くせえ。
俺は指をくわえて親父の苦みの強い下痢汁をなめ回しながら次の奔流を待った。紳士はすぐに力んだ。
「かなり出ますよ。見ててください…ふうぅぅんっ!」
ぶじゅじゅじゅぐぶりゅりゅぐぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅむりむりむりぼぶりゅりゅぶりゅりゅぶりゅりゅぶりゅりゅびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅ!
ぼぶりゅりゅぼぶりゅりゅぼぶりゅりゅぶりゅぶりゅぶりゅぶりゅみちみちみちじゅばばじゅばばじゅばばじゅばばぐぶりゅりゅぐぶりゅりゅぐぶりゅりゅぐぶりゅりゅびちびちびちぶじゅじゅじゅじゅじゅじゅ!
びちびちびちびちびちみちみちみちべちゃべちゃべちゃべちゃべちゃべびびべびびべびびべびびべびびぐぶりゅりゅぐぶりゅりゅぐぶりゅりゅぐぶりゅりゅぐぶりゅりゅぼどぼどぼどぼどぼどぶじゅぶじゅぶじゅうぅぅぅぅ!
本人のおっしゃるとおりだ。60の男の肛門からまるで溶岩が流れ下るように流動物と固形物の混ざり合った大便の奔流が噴射され、シートの上はみるみるうちに茶色の山となった。
出始めは下痢が多かったが、ときおり団子状のウンコが落ちてきたり、霧混じりの屁を連発したかと思うと滝のように下痢が吹き出してきて、最後には腸の奥に眠っていたたくさんの肉ボールがぼとぼとと排泄された。肛門の動きも含めて、まさに表情豊かな排便シーンだった。
事務室にものすごい下痢臭が充満する。今誰かが窓をたたいてきたらまずいかもな。しかし、そんなことは起こりそうもなかった。
「すげえな鶴田。下見てみろよ。下痢糞の山だぜ。さすがは下痢便鶴田くん。」
褒めてやりながら親父の腹に手を伸ばし、硬い腹筋を拳でえぐり始める。この前はこの地獄のノの字でもう一度決壊してくれたが、今回はどうかな?
「嫌です、見れません。あっ、ぐうっ、そうされるとまた出てしまいます。実はまだたくさん溜まってるんです。」
「いいじゃねえか。60の親父の下痢便ショー、もっと見せてくれよ。お友達の家に着く途中でパンツの中にお漏らししたくないだろ?おら、腸の動きを良くしてやるぜ。」
俺の強制的な腹筋えぐりに鶴田が苦しげにあえぐ。便意が高まってきたのか、顔から脂汗が吹き出てきた。
ぶじゅうぅぅぅぅぅぅ!突然臭い霧を肛門から噴射する親父。鶴田の羞恥心は極限まで剥き出しにされていた。そうだぜ、お前はもう一回、ここでウンコするんだぜ。
ぐるるるるるぎゅるぎゅるぎゅるごぼごぼごぼぐるるるるるうぅぅぅぅ。次の波を準備している腸の強烈な下り音が紳士の腹で鳴る。
「駅員さん、ウンコ出ます!もう我慢できません!」
ついに毛並みのいい紳士の口から「ウンコ」という言葉が飛び出した。
「いいぜ下痢便鶴田!ウンコしろ!『下痢便鶴田、ウンコします!』って叫んでから全部出せよ。いいな?」
それを聞いた紳士はあまりの屈辱に涙を溜めた目をしばたたかせている。こいつ、マジで無自覚のM親父だな。
仕上げにぐりぐりと腹筋にノの字を刻み込んで、俺はまた鶴田の真後ろにしゃがむ。まもなく、還暦親父が押し寄せる便意に耐えきれず尻にぐっと力を込めて叫び声を上げた。
「下痢便鶴田、ウンコします!」
宣言どおり肛門がくぱあっと開く。茶色のマグマがすぐそこまで見えている。親父の決壊は目前だ。
むりゅむりゅむりゅぶりゅりゅぶりゅりゅぶりゅりゅぶじゅじゅじゅぶじゅじゅじゅぶじゅじゅじゅべちゃべちゃべちゃぼどぼどぼどびちびちびちぐぶりゅぐぶりゅぐぶりゅぼぶりゅぼぶりゅぼぶりゅべびびべびびべびび!
ぐぶりゅりゅりゅぐぶりゅりゅりゅぐぶりゅりゅりゅぐぶりゅりゅりゅぐぶりゅりゅりゅむりむりむりぼどぼどぼどびぶじゅじゅびぶじゅじゅびぶじゅじゅびぶじゅじゅびぶじゅじゅぼぶりゅりゅりゅりゅりゅぼぶりゅりゅりゅりゅりゅ!
みちみちみちみちぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅぼどどぼどどぼどどびぶりゅりゅびぶりゅりゅびぶりゅりゅぼぶりゅぼぶりゅぼぶりゅじゅばばじゅばばじゅばばじゅばばばばばぶしゃあぁぁぁぁ!
ぶしゃあぁぁぁぁ!ぶしゃびびぶうっ!ぶしゃぶしゃぶしゃぶしゃあぁぁぁぁぁぁ!
紳士の排泄とは思えない、汚らしい爆音を伴って大量の熱い下痢と肉ボールがシートの上に降り注いだ。便器もなく水溜まりもないから直接的な大便の悪臭にさすがの俺もめまいを覚えた。
「…全部、出ました。」
鶴田は半分泣き声だ。自分の排便のあまりの下品さにすっかり気が滅入ってしまったに違いない。
穴の周りや割れ目の毛には下痢の粒がこびりついている。シートに出来上がった茶色の山の周りにも下痢の粒が盛大に飛び散り、下剤により吹き荒れる排便の激しさを物語っている。下痢水もだいぶ周囲に流れ出しているが、幸い、鶴田の素足は汚れなかったようだ。
事務机の上のティッシュを取ろうと懸命に伸ばした手をつかんで、俺は痛恨の一言を告げた。
「ティッシュは貸せない。そのままパンツを履いてくれ。」
鶴田の精悍な顔が強張る。俺は有無を言わせず机の上からダサいトランクスをつまみ上げて彼の手に押しつけた。
捨てられた小犬のように哀れっぽい目を向けてきた鶴田だったが、俺の頑とした態度に諦めたのか、尻も拭かずにのろのろと立ち上がってトランクスを履いた。部屋は耐えがたいウンコの匂いでむせ返るほど臭くなってしまった。
「どうだった?下剤入りのお茶の効果は?すげえ大量に出しやがったよなあ。」
靴下とズボンを履きながら鶴田が苦笑いする。広大な溶岩にうねる山脈に波立ちそうな海に散在する粒状の遺跡にと、どこまでも広がる自分の排泄物の茶色い世界地図に目を落として言った。
「やっぱりあのお茶だったんですね。あまりに急な便通だったのでおかしいと思ったんです。駅員さんの策にはまってしまいました。」
「まあいいだろ?今日は冷えるから変な時間にトイレ探すことになるよりよかったと思うぜ?こんだけ溜め込んでたら今夜のうちに催していたはずだからな。どこで地図作るかだけの問題よ。」
「そうですね。ずいぶん大きな地図になりましたね…。」
「それに、今回はズボンから何から取り替えなくて済んだんだし、感謝してくれよな。
そうそう、お友達の家の椅子を臭くしないように頑張れよ。チンポからエッチな汁出してパンツを汚さないようにもしなくちゃな。」
鶴田はまた困ったような顔をした。
「はい。努力してみます。」
「帰りもこっちの駅使うだろ?下痢便鶴田くんの頑張りをチェックするから帰りもここに立ち寄るんだぜ。忘れんなよ?」
ドアを開けてやると新鮮な夜風が吹き込んでくる。逆に言えば、室内から激烈な臭気が放出されているということだ。
黒のコートを身にまとったスーツ姿の紳士はロマンスグレーの髪をさっと整え、「分かりました。行ってきます。」と言い残して、上質な革靴をしなやかに鳴らしながら改札を出ていった。
後には鶴田賢三の山盛りの大便がブルーシートの上に残された。