校長の排便#1

平日の公園。
日曜のラガーマンたちとはまた違った楽しみがワシをわくわくさせる。
朝6時。すでに事務所に詰めていた。
早く来ておかないと、あの親父の糞を取り逃がしてしまうからのう。
 
おっ、来た来た。
画面の向こうから恰幅のよい紳士が公園に入ってきた。
知的で穏やかな表情に、ごま塩の頭髪と口髭がよく似合う。
意志の強そうなぐりっとした目、大きめの鷲鼻が、たいそう男らしい。
腹周りもどっしりとしており、尻もでかい。
あの尻の中に今、でかい芋糞が溜まっているはずだ。
紳士が、早朝のすがすがしい空気をうまそうに吸いながら散歩を楽しむ。ゆっくりと園内を3周した。
さあ来るぞ。棚から「黒田校長」と書かれたどんぶりを取り上げ、床下に置いた。
この黒田校長のでか糞が、ワシの定番の朝食である。
 
黒田さんとは、管理人を始めてすぐに仲良くなった。
今年59歳になる、近所の小学校の校長先生だ。
おそらく90キロは超えているであろう。中背のため、なかなかに太って見える。
ああ、この男の糞が食べたい。早い話、ワシが一目惚れしたというわけだ。
学校の子供らにも好かれているようで、公園前の通学路でにこやかに挨拶を交わしている姿を何度も見かけた。
黒田さんは話好きで、ワシにも子供らのことや、奥さんや息子さんのことなどいろいろ聞かせてくれる。
しかし、校長本人について一番詳しくワシに教えてくれるのは、黒田の尻から出る糞そのものだ。
ほぼ毎日、もう200本以上の数の糞を食わせてもらっているが、理想の親父の糞だけあって、全く飽きることがない。
あえて完食はせず、冷蔵庫には黒田の芋糞を何本も蓄えてある。
黒田のでか糞を一週間分集め、粘土のように練り合わせて「黒田像」もこしらえた。
両手を臭い糞まみれにして完成させた高さ20センチの茶色い黒田校長像は、冷蔵庫の一番手前に飾られている。
もちろん、写真を撮って、黒田本人にも見せてやった。
茶色の粘土だと思い込んでいるので、まさか自分の尻から出た糞で出来上がった、自分の像だとは夢にも思わない。
お上手ですね、と誉めてくれるもんだから、調子に乗ってまた彼の糞を集め、様々な黒田像を作って写真に収めた。
糞で出来た造形だけに、シメジや大根の食べカスがちらほらと明らかに見えている。
にもかかわらず、まさか糞でこしらえるとは夢にも思っておらんから、まるで気づかない。
今度お邪魔して実際に見てみたいとまで言う。ワシとて望むところだ。
黒田校長の茶色の糞像はかなりの数に上り、冷蔵庫に整然と陳列されている。
黒田の糞は味がうまいばかりでなく、粘土として質も量も大変適しているのである。
粘土置き場兼作品陳列棚の冷蔵庫には黒田の臭い糞の匂いが染み着いてしまったため、
ほかの食品を入れればたちまち「黒田臭く」なってしまう。
それがまたよい。食べ物も飲み物も、わざわざ一緒に保存している。
このノンケ親父の糞の匂いを嗅がない日は、全くないと言えるだろう。
 
ばたん!
ふうふうと深い鼻息を立てながら、校長先生がでっぷりとした体を狭い仮設便所に押し込んだ。
がちゃがちゃとベルトをはずし、ズボンを下げる。
ぶううううううううう。
間の抜けたホルンのような長い1小節分の屁を白のブリーフの中で鳴らしてから、そのブリーフを下げてしゃがんだ。
ばんと張り出した白いでか尻。紳士らしい、上品な色艶じゃなあ。
少し糞カスを付けた穴が、くぱくぱと呼吸している。
毛だらけの、真っ黒な穴だ。黒田の穴は黒だ。
「おおおうう。」
野太い吐息をついた。監視カメラに見守られて、すっかり安心しているご様子。
今日もでっけえ芋糞、頼みますよ。黒田校長!