夜行バスで#1

入り口から2階へ上がると、週末にもかかわらず車内は閑散としていた。
客が待つ停留所はここから先はない。運転手が見回りに来ることもない。
チケットに印字された席番号をちらと見てから、私は早速「席」を探しはじめた。
 
後ろは、不発。若い男と、カップルと、おばさんが、ぽつん、ぽつんと座っていた。
私の席を無視して階段まで戻り、通り過ぎる。
・・・ぐふううう・・・ぐふううう・・・
前の席のほうから豪快ないびきが聞こえてくる。うるせえいびきだ。
左右の席に座る若い連中を横目に、いびきのするほうへとどんどん近づいていく。
・・・ぐふううう・・・ぐごおおお・・・ぐふううう・・・
当たり。前から2列めの席で、50代と見られる太った髭面の男が大口を開けて眠りこけていた。
酒臭い親父の隣の座席に迷わず座ると、辺りには日本酒のカップのからがいくつかと残りかけのつまみの袋が散らばっていた。
後ろの席に誰もいないのを知ってか知らずか、背もたれをいっぱいに倒し、トドみたいな体を投げ出して大いびきをかいている。
信じられないが、バスには必ずといっていいほど、揺れも平気でずっと眠っていられる人間がいるものだ。
親父はそのタイプだと一目で分かった。
ぐふううう・・・ぐふううう・・・ぐがあああ・・・
近くで聞くと熊のようなものすごいいびき。団子みたいなでかい鼻をふがふがと動かして気持ちよさそうに寝てやがる。
禿げ上がった頭頂部。でっぷりせり出した腹。大股に開いた太い足。
・・・うまそうな男だ。
私は通路側のカーテンを締め、脂ぎった親父の体臭がこもる個室を作り上げた。
 
せわしないアナウンスが終わってまもなく消灯。
横の親父は起きる気配すらない。
私は、親父の股間に手を置いた。かなりのボリュームだ。
揉むと、中にあるのは結構太そうだった。
そのまま手を玉のほうから、開いた股の奥へ。
毛玉だらけのジャージのズボンの上を、ケツの穴のほうへと指を這わせていった。
もちろん、そんな刺激で起きるはずもなく、簡単に割れ目の奥まで進む指を許してくれた。
深くくぼんだ谷に指を押し当て、少しずつ食い込ませると、温かい場所に指が埋もれた。ケツの穴はここだろう。
しばらく指を押しつけたまま、親父の温かい割れ目の奥を楽しむ。臭かったらいいのだが。
夜は長い。今夜はこの男の下半身でたっぷり遊べばいい。
ごにょごにょごにょと穴に指をこすりつけてみる。起きるどころか、いびきをかきながら股をいっそう大きく開いてくれた。
触りやすくなったケツの割れ目を指で広げ、深々と差し入れる。おそらくここがケツの穴だ。
こんなに強面の親父が無防備に寝て、年下の私にケツの穴を探索されているのだ。私以外に誰一人気づくことのない闇の中で。
ごにょごにょと穴を指でつついたり、じいっと指を押し当てたり。
体温でじっとりと汗ばんでいるように温かい、臭そうな場所をこね回す。
10分近く遊んでから、いよいよその指の匂いを嗅いだ。
 
「・・・くせっ!」
思わず小声で叫ぶ。強烈にウンコ臭い。拭いてるのかと疑うほどの臭さだ。
臭そうな親父だとは期待していたが、こんなに臭いなんて。私の興奮は一気に高まった。
何度嗅いでも、くわあんとウンコの黄色い匂いが鼻に付く。
くせえ、この禿げ親父くせえ。
おもしろくなって、片手で割れ目をがばっと開きながら、その奥へもう一方の手の指を差し入れて、温かいケツ穴の辺りを執拗にこねくる。
いびきを聞きながら何分もこね回すと。
ぶぐうううっ、ぶりぶりぶりっ!
でかい屁をこいた。指がぶるぶると震えた。やっぱりここがケツの穴だぜ。
すぐに辺りが臭くなる。私の指にこねられて、腸が反応したのだろう。
親父さんの屁、くせえなあ。
もっとこねてやるよ。ごにょごにょごにょ。
ぐぶうっ、ぐぶぶぶうううっ!
臭そうな汚い屁。そして、辺りがもわあっと臭くなる。さっきより濃い卵の臭さ。指を抜いて、また嗅ぐ。
「くっせえ!」
親父の団子鼻に指を押しつける。自分のケツの匂い、嗅いでみろよ。
しかし、いっこうに起きない親父。臭い指の下で、ぐうぐうと鼻を鳴らして熟睡だ。卵くせえ夢でも見ているだろう。
こうなれば、直接ケツの穴に触り、指を突っ込んでみたくなるものだ。
この親父のケツの穴がどれほど臭いか、じっくり確かめたい。
目を覚ませばたちまち大声で怒鳴られ殴られるだろう。かなり怖そうな親父だ。
だからやってみたい。夜は長いのだ。
 
私は眠る親父のズボンに手をかけた。
今夜はこの親父のケツの穴でたっぷり遊ぶとしよう。