先生の検便(1日目)

6月になり、教師たちが健康診断を受けるという情報をつかんだ。35歳以上は検便もやるらしい。
僕は昼休みに職員室へ行って岩崎先生を呼んだ。
「先生、お手伝いさせていただきたいことがあるのですが。お話ししてもよろしいでしょうか?」
「私が手伝うのではなくて、私を手伝いたいということなのか?」
岩崎先生はどうも解せないといった顔をしていたけど、「社会科準備室に来なさい。」と職員室を出て歩き出した。
教室のドアを僕が閉めて、椅子に腰かけた岩崎先生の横に別の椅子を持っていく。
「毛塚、私を手伝いたいそうだが、何を手伝う気になったんだ?」
「はい。今月先生方は健康診断があると聞きました。岩崎先生は50歳ですから検便もされますよね。
提出用の大便をご自身で採取するのはあまり気の進まないことかと思いましたので、岩崎先生の便の採取をぜひ僕にさせていただきたいんです。」
僕の明るい調子に、硬い日本史教師の顔がいっぺんに気難しくなった。
「君はそういうことを私の前でよくどうどうと言えたものだな。私からすれば、生徒に便を採られるほうがよっぽど気が進まないぞ。」
「そこをなんとか。僕はどうしても先生のお手伝いがしたいんです。」
岩崎先生はめがねを軽くかけ直して、こちらにあきれたような視線を向けた。
「毛塚は私を手伝いたいのではなくて、私の便を採りたいだけなんじゃないのか?」
「はい。駄目でしょうか?」
ふう、と力なく溜息をつく中年教師。今日も口髭が渋い。
それに、渋い大人の体臭がする。先生のきりりとした親父臭を嗅ぐと勃起してくる。
と、岩崎先生はおもむろに机の引き出しを開けて分厚い封筒を取り出した。
「検便は二日分提出するんだ。細い棒に便を付けて容器に入れる。見たことあるか?」
僕が「いいえ。」と答えると、封筒から書類と検便セットらしき物を引っ張り出して机の上に置いた。
確かに2回分の容器がある。ライターみたいな形だ。
「この中は保存液で満たされているんだ。ふたを開けて棒を抜いたら、先に便を一かきだけこすり採って保存液の中に戻す。」
「なんかイメージと違ってました。大便を一塊採ってそのまま空の容器に入れて持ってくのかと思ってました。」
先生が珍しくにやっという顔をした。
「ずいぶん昔は君の言うように大便を一塊提出していた。小さな塊だがね。容器に名前を書くのが恥ずかしかったよ。」
「うわあ、昔のやり方に戻してほしいなあ。保存液に浸かった便なんか全然おもしろくないですよ。
出した物をそのまま提出するほうが、他人のをこっそり観察できておもしろいのに。塊だって、大きなのをごろんと提出したほうが臭くて検査しがいがあると思う。」
「そんな考えを起こすのは毛塚くらいだよ。ともかく二日分採るんだが、私だっていつしたくなるかは自分でも分からない。いちいちトイレについてくる気か?」
僕はまた明るい調子で答えた。
「いえ。この部屋でしゃがんでウンコしてください。それか、僕が先生の肛門に指を入れてウンコをかき出します。これなら便意がなくても簡単に採取できますから安心ですよ。」
先生が眉間にしわを寄せたので、渋い顔がいっそう渋くなった。
「全く。何が安心ですよ、だ・・・。」
校庭では同級生たちのはしゃぐ声がする。サッカーでもやってるんだろう。沈黙の時を経て、岩崎先生が重い口を開いた。
「君の気持ちは分かった。私に選択肢はなさそうだな。」
「ありがとうございます!一生懸命させていただきます!」
「いや、そんなに一生懸命でなくていい。私がしたくなったら声をかけよう。」
先生は苦笑しながら応じる。僕は立ち上がると、その背後に回り、スーツを少したくし上げてズボンの中に手を入れた。
それに気づいて岩崎先生がかちゃかちゃとベルトを外した。ワイシャツと肌着もちょっと引っ張り上げる。今日もトランクスだ。
フックを外しジッパーを下ろす音がしてズボンの後ろに余裕ができた。トランクスのゴムをくぐって、指が50歳の尻の割れ目を目指す。
先生が腰を上げてくれたので、すべすべの尻たぶを開いて割れ目の奥の肛門にすぐたどりついた。少し湿っている。唾を付けてないから、ゆっくりとひだをほぐしながら指を深く埋め込んでいった。
「うっ・・・今採るのか?入ってるか分からないぞ。」
ねとねとの粘膜に到達した。ずぶうっと根本まで突っ込んでから腸の中を慎重に探索する。
「きれいですね。入ってないみたい。あっ、ちょっとありそう。」
ごにょごにょと尻穴をかき回されて、岩崎先生は息を詰めて抑えようのない異物感をじっとこらえてる。生徒にこんなことされて恥ずかしいだろうな。いい表情してる。
指先に当たる堅い粒をなんとか引っかけて、ごにょっと穴からほじくり出す。先生の口から、うっ、とかすかに息が漏れた。
「採れたのか?」
腸液で光る人差し指の先端に米粒くらいの茶色い物が付いていた。もっと大きいかと思ったのになあ。
「それくらいじゃ提出できないな。結局、君は私の尻に指を入れたいんだろ?」
僕は指をしゃぶった。腸液はほとんど臭くなかったけど、茶色い米粒は肉っぽい匂いがして苦い粘土みたいだ。先生がその様子をじっと見てる。
「はい。指も入れたいですし、しゃがんでウンコ出すところも見たいです。採取した残りのウンコも欲しいです。」
「分かった分かった。とりあえず少し待ちなさい。私が大をしたくなったら必ず声をかけるから。」
 
放課後、いつもはめったに行かない図書室の一番奥の書棚でだらだらと本を眺めながら手のひらに付いた親父教師のケツの残り香を嗅いだりしていると、ふいに校内放送のチャイムが聞こえた。
―毛塚!社会科準備室に来なさい!早く!―
もう、岩崎先生ったら!僕を見つけられないからって校内放送使っちゃうなんて。
漏れちゃううっ!って付け足しそうなくらい、普段は落ち着きのある声がせっぱつまってるよ。はいはい、今行きまーす。
「毛塚!どこにいたんだ!さんざん捜し回っても全然見つからなかったから呼んだんだ。」
「ウンコしたくなったんですか?」
僕がしれっと聞きながらドアを閉めると、先生はすらりとした体をもじもじさせた。
「もう我慢の限界だ。早く出したい。」
気難しい岩崎先生がウンコ出したくて我慢の限界だって。そんな恥ずかしいことを自分から言う年輩教員に僕はくらくらする。
「じゃあ、ズボンとパンツ脱いで床にしゃがんでください。家庭科室からカレー皿を借りてきました。うんと踏ん張っておいしいカレーライスいっぱい作ってくださいね。見てますから。」
「仕方ない奴だな。」
屈辱的な状況を強いられているのだけど、切迫した便意がそれを上回っているらしい。
先生は僕に背中を向けると、スーツズボンのベルトを外して一気に色白の尻を丸出しにしたまま床にしゃがみ込んだ。
すごい潔さ。僕は丸く突き出されたプリケツの真下にカレー皿をセットして、開いた割れ目の間から遠慮なくのぞき込んだ。
「先生、ウンコしていいですよ。」
「幻滅するなよ。・・・んんっ!」
岩崎先生が排便体勢に入った瞬間、毛の生えた親父の肛門からぴゅっと茶色っぽい汁が吹き出た。その直後、僕はすごい物を見た。
ぶびりむりむりむりむりぼどぼどぼどぼどぼどぶじゅじゅじゅじゅぶじゅじゅじゅじゅびちびちびちびちびち!
「うはあ・・・んんっ!」
ぶいいいっ!めりっめりめりめりみちみちみちぼどどどどどどどどびちびちびちびちぶじゅぶじゅぶじゅぶじゅぶりぶりぶりぶじゅじゅじゅじゅじゅじゅぶじゃあああああああ!
「うはあ・・・んっ!」
にゅるるるるにゅるにゅるるっ!ぶりりりりっ!びちびちっ!
「んはあ・・・。出たぞ。」
固形物もあったけど、軟便と下痢がどばどば大量に吹き出てくる様子がすごかった。相当我慢してたんだな。爆発って感じだった。
部屋の中に親父のウンコ臭がむわあっと立ち込めている。トイレでするよりずっと生臭い。ドアを閉めてあるからたぶん大丈夫だと思うけど、臭い匂いが外に漏れていないか、ちょっと心配になるくらい臭い。
「お尻、上げてください。拭きますから。」
どうせ断っても僕に食い下がられると観念したのか、岩崎先生は無言でケツの穴をこっちに向けた。
いきなり両手で割れ目を開いて、排便直後の教師の肛門に舌をべろべろと絡ませた。
ああ、ここから毎日こんな汚いウンコを出してるんだ。50歳になってもウンコを我慢するのって大変なんだ。
苦くて、ねとねとしてて、堅い粒も口の中に容赦なく入ってくる。おいしい、おいしいよ、岩崎先生のお尻の穴。
 
「水が張ってないから臭すぎるな。検便のときはこの匂いに一番気が滅入るよ。」
「山盛りに出ましたね。ほんとカレーみたい。」
皿の中いっぱいに盛られた黄土色の排泄物を見て、すでにきっちりと身だしなみを整えた先生も口髭をゆがめて「そうだな。」と小さくつぶやくしかなかった。
白い皿の淵には下痢の粒がぴちぴちとあちこちに飛び散っている。まじめなくせして、穴から勢いよくぶっ放してたもんなあ。
「毛塚、さっき舌でなめてなかったか?」
「先生のケツの穴ですか?なめましたよ、すごく苦くておいしかったから健康診断もセーフだと思います。保証しますよ。」
「そういうこと、言わないでくれ・・・。」
日本史の授業では決して見られない、厳格な親父教師の情けない表情が僕はたまらなく好きなんだ。
こうして、1回目は無事に採取できた。カレー皿は中身を食べ終わるまでしばらく借りさせてもらった。