悪役無惨#6

「ぐははははは!ついにお前か!この前の雪辱を果たさせてもらうぞ!」
剛君が土俵に上がるとドラグール大王が金色の牙を大きく振りかざして威嚇する。
この前の雪辱って・・・。熊田さん、尻に指を入れられたことを言ってるんだ。剛君は平然としている。
両者が四股を踏んで見合うと、下級生を中心に友達の応援が大きくなる。負けん気の強い剛君に少なからず期待しているようだ。
「ぐははは!ワシに勝てるかな?」
ドラグールが相対する宿敵(?)にぎらりとにらみを効かせる。もちろん、汚いケツの穴丸出しで。
剛君も大王をにらみ返す。因縁の対決だ。
「はっけよい!のこった、のこった!」
少年が飛びかかり、大人ががっしりと受け止める。
55歳の巨体に抱きつき土俵を踏み締める3年生。大男を動かそうと必死の形相だ。
「ぐははははは!この程度ではワシは一歩も動かんぞ!さっさととどめを刺してくれるわ!ぐははははは!」
悪のドラグール大王が下半身に力を込めようとにわかに腰を落とした瞬間だった。
抱きついていた剛君の両手が背中から腰へするすると下りて、筋肉の詰まった毛むくじゃらの尻たぶを両手でむんずと掴んだのだ!
そして、大きな尻の山をいきなり左右に力いっぱい割り開いた!
私の目の前で、赤のさらしが二つに別れ、縦長に閉じていたケツ穴のひだが思い切り引き延ばされて円い菊座がぱっくりと口を開けた。
今朝の排便時に拭き取れなかった柔らかいウンカスが、奥の粘膜にまでこってりと付いているのが見える。
「ぐわ!その手は食わんぞ!」
ドラグールが絶叫して左足を後ろに一歩下げる。そのまま右足で剛君の膝を刈り取り、柔道の払い腰で投げ飛ばした。
大柄な体をひねると同時に、無理矢理円形に開かされたケツ穴が楕円形にゆがむ。剛君がしぶとく双丘に手をかけていたからだ。
おかげで、ケツ穴のしわが伸びに伸びる。決して人には見せられない、尻臭大王らしい非常にこっけいな状態だった。
そして、一瞬だったが、伸び切った穴の中に茶色の固形物が見えた。でかそうなウンコが詰まっているのが。私の胸は興奮に締め付けられた。
剛君は大王の背後にだーんと転がった。
熊田さんが本物の投げ技を放ったのは今のが初めてだ。本能的に危険を察知しての、とっさの動きだったのだろう。
ともかく、負けは負け。しかし、子供たちからは大きな拍手がわき起こった。
「すげえ!」「大王に足を動かさせた!」「やっぱ剛じゃん!」
口々にはしゃぐ声を聞き流しながら剛君はすくっと起き上がり、私の隣に帰ってきた。
「くそお!このワシが一歩動いてしまうとは!お前たちの強さは認めよう!
さあ、上級生たちよ、来るがいい!次からはワシも踏み込んでいくぞ!ちぎり投げてくれるわ!ぐははははははは!ぐははははははは!」
「先生、見た?」
私はうなずいた。ドラグール大王は動揺を隠し切れずに、足を踏み鳴らして大音声に呼ばわっている。
「ぽっかりまあるく開いてたよ。中に堅くて大きいのが詰まってた。」
「ほんと?見えたの?」
うなずくと、剛君はにやあっと悪い笑みを浮かべた。
「ケツにも毛がすげえいっぱい生えてた。回しの前も超でかかったし、チン毛がはみ出しまくってた。へその毛もマジで濃かった。
かっこいいよね、熊田さんって。」
声を押し殺しているだけに、とても満足そうだ。また熊田さんの大きな尻を見つめている。
「もう一回対戦してもらってきたら?」
少年は目をぎらつかせたまま「うん。あとで。」と答えた。
 
上級生との取り組みはやはりこれまでのように簡単にはいかなかった。
大王の回しを掴んだら反則、と最初に言い渡してあるので、無茶な動きをする子供はいなかったが、なんといっても力が強い。
ドラグール大王からも少し余裕がなくなり、豪快な投げ技や押し出しで負かす場面が連続した。
試合中に下半身をぐっと落とすと、その度に仕掛けられた赤褌が割れ目を全開にする。
おまけに、投げの瞬間にぐぐっと力むから、穴のひだもぐぐっと盛り上がって赤黒い肉壁までぱっくりと全開になる。
その奥に茶色の固形物がめいっぱいに詰まっているのを私と剛君は何度も何度も観察することができた。
さっきから、相手を持ち上げる度に穴の中のウンコが見えている。それも、どんどんこちらにせり出しているのか、頭の先が分かるまでになってきた。
「すげえ。ほんとに入ってる。」
剛君がうわずった声を上げた。試合ではなく、赤い回しが大王の割れ目を開くところしか見ていない。
腸内の固形物が穴の奥に見えると「ウンコ見えた。」とつぶやく。
連戦に次ぐ連戦で、さすがの熊田さんも息が上がりはじめてきた。そこへ、東西戦で活躍した6年生の横綱との2連戦が訪れる。
「ぐははははは!ワシを倒してみろ!ぐははははは!」
55歳という年齢を考えれば、ここまで20試合以上の休みのない取り組みで子供たちを受け止めているだけでもすごいことだった。
それを無敗でやり通そうとしている。肉の付いた背中からてかてかした汗が吹き出しはじめていた。
2連戦ともすごかった。試合ではなく、ドラグール大王の尻の穴が。
どちらの取り組みも攻防が長引き、熊田さんは下半身に力を込めるために割れ目を開きっ放しにして格闘した。
中年の荒い息に合わせてウンカスの付いた肛門のしわがひくひくとうごめく。
横綱級ともなれば投げを打ってもこらえる。
投げようとする度に熊田さんの穴のひだが大きく広がり、ぽっかりと開いた雄穴の中のウンコの頭がついに丸見えになった。
茶色く染まった毛深い溝が縦に閉じたり、ぷっくり突き出たり、ぱっくり割れたり、左右に広がって肉壁を露出したり。
円形に口を開けたり、楕円形に大口を開けてウンコをのぞかせたり。
熊田さんの丸出しのケツ穴は、本人の動きに連動して様々な表情を見せてくれる。
悪の大王が全勝を決める大技の瞬間には、今までで一番大きくケツの穴が開いた。大股で腰をぐうっと落としたからだ。
両足の筋肉をむきむきに盛り上がらせ、雄叫びを上げて横綱を高々と持ち上げたときには、
腸の中に控える堅い固形物が奥からぐぐっと押し出されてくる様子をはっきりと観察できた。
やっぱり茶色くてでかいウンコだ。もう穴の手前まで来ている。私たちはそろって唾を飲んだ。
結局、ドラグール大王は一度も東側に後ろ姿を向けることなく子供たち全員を転がした。
相手方に背中を見せない男らしさに、悪役としてのプライドさえ感じる。すでに全身汗まみれとなり、脇の毛までてかてかと光っていた。
「もうちょっとでウンコ出てきそうだったね。」
剛君がうれしそうに私にささやく。私もにやついた顔でうんうんとうなずいた。